TOP > 実績ご紹介 > 参加することで楽しさ倍増!お客様の要望で形を変える次世代型本屋「天狼院書店」
第17回目のお客様は、福岡市中央区今泉の三角公園前のビル2階に今年9月にオープンしたちょっと変わった本屋さん「福岡天狼院」の嘉村さんです。福岡天狼院は、池袋・表参道に続きオープンした「天狼院書店」の福岡店です。お店につながる階段を上がると、店内入口ドア横にさっそく面白い表示を見つけました。
「注文の多い書店」。
そして入口ドアのガラスには『どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません。』の文字。
かの宮沢賢治の童話になぞらえて書かれた文面に、取って食べられそうな怖さと未知のものへの期待感を感じつつも、「えいやっ!」とドアを開けると、出迎えてくれたのは明るく開放的で大きな窓。見渡してみると、やわらかな陽が注ぎ、カフェの様な居心地のいい雰囲気です。
■天狼院書店はどんな書店ですか?
嘉村さん:なかなかひとつの言葉で表現しづらいんですが、あえて言うならば「iPS細胞のようにお客様の要望に合わせて形を変える本屋」です。売る側が売りたいものだけを並べるのではなく、お客様とのコミュニケーションを通して、お店自体が変化していく、いわば生き物のような次世代型の本屋です。
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北商事:
お店を代表する取り組みである「ファナティック読書会」は、毎週日曜日の午前9時、参加者がお気に入りの本を持ち寄って他の参加者に紹介するイベントです。紹介された本は、天狼院内で販売され、売れ行きがよければ継続販売、悪ければ書棚から姿を消すという、参加者側のプライドもかかった面白い仕掛けです。
そのほかにも「部活」「ゼミ」「ラボ」などの様々な活動があり、実際に映画を作ってしまったり!(映画部)、演劇を講演したり!(演劇部)と、小説家を養成したり!(小説家養成ゼミ)と、従来の本屋の概念を吹き飛ばした参加型の戦略で、本を売るというよりも、本をきっかけとした体験を提供されています。
入り口付近にある「UN SELECT」コーナーは、その名の通り分類せずに本を紹介するコーナーで、天狼院がオススメするノンジャンルの新刊が積み上げられています。自分では絶対選ばないジャンルの本に出会えるので、眺めるだけでも楽しくなります。
併設のカフェでは、軽食やドリンク・デザート・アルコールもいただけます。仕事帰りに寄り道して、ビール片手にいろんな本に触れあえるなんて、なぜ今までこういう場がなかったのかが不思議に思えるほど素敵じゃありませんか。
そして店内になんとこたつが!!こたつで本が読めるなんて、もはや家です。嘉村さんに伺うと、このこたつは夏にも冷やしコタツ(!)として稼働とのこと。本とコタツの相性は言わずもがな。日本人のDNAに訴えるサービスに、抜けられなくなる人続出とのことです。
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■この物件で気に入っているところはどこですか?
嘉村さん:そうですね、窓からの景色が気に入っています。今泉公園が見渡せるので、そこで遊ぶ子供達の姿を見て癒されています。
■北商事の対応はいかがでしたか?
嘉村さん:お店をオープンさせるまでの時間があまりない中で、迅速な対応をしていただき助かりました。また、親身になって相談に乗ってもらったことも心強かったです。
北商事:
「天狼院秘本」という買ってからでないと、何の本かわからないというドキドキものの本もあり、本の内容だけでなく、買うまでの行程まで楽しめるという、一度で二度美味しい企画もあります。福岡天狼院のこれからの取り組みにますます注目が集まりそうです。
———-福岡天狼院———–
●住所:福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
●営業時間:10:00~22:00
●定休日:なし
●TEL:092-518-7435
●ホームページ:http://tenro-in.com/
●Facebook:https://www.facebook.com/tenroin/